2011/09/21

電車カメラと佐藤時啓展

岡山市内の旧日銀跡ルネスホールに今年開設された、「ルネス金庫棟ギャラリー」で、佐藤時啓展 「光‐呼吸」―PhotoRespiration― を開催しています。
会期:2011年9月14日~26日


まさに、会場は「元金庫」だけに、頑丈です。
そこここに、かつての銀行の痕跡があります。

これは、第9回おかやま県民文化祭「地域フェスティバル「文化がまちに出る!プロジェクトin備前」に参加しているプログラムです。
岡山では、昨年は国民文化祭が開催されました。そこで、ハート・アート・おかやまは、三友周太さんと岡山市内を走る電気軌道を電車カメラとしてワークショップしたのが今回の展示にいたるきっかけです。

「光―呼吸」と題される長時間露出の写真作品で知られる佐藤時啓さんは、各地で「バスカメラ」を展開してきました。岡山では、人と人をつなぐ路面電車を遮光してレンズを着け「カメラ」にしました。
お借りするのは、タマちゃん号。


岡山駅から東山まで延びる路面電車「東山線」の沿線には、緑豊かな西川緑道公園や、高層マンション、岡山の文化の拠点である城下エリア、旧日銀跡のルネスホールなどと、岡山の歴史や文化の今昔を見ることができます。そして、クランク状に旭川を渡っていくと城下町の時代をしのぶお寺や東山公園もあります。


仕込み作業は、夜の車庫で。三友周太さん!作業が早っ!!
台風の影響で、もの凄い大雨でした。「明日は、大丈夫かなぁ!?」



明るい陽光にあふれる「晴れの国 岡山」とはいえ、台風接近による雨模様の1日目(9月17日)
佐藤時啓さんも、一緒に電車カメラに乗って岡山を回遊。
「雨の日の墨絵のような世界をお楽しみください~」
「軌道の上はなめらかな走行で、気分が良いねぇ~」




そして、奇跡的に晴れた2日目(9月18日)
「やっぱり、太陽の力はすごいねぇ~」子どもたちよりも大喜びの佐藤さん!





作品展示会場では、佐藤さんによるフォトグラムワークショップや作品トークも行われました。

子どもたちも、写真大好きな大人たちも、中庭の日差しの中でいろんな光の世界を切り取っていきます。

久しぶりに参加の海くん!
葉っぱを真剣に並べている。



「ちゃんとできたかなぁ!?」


トークでは、作品をつくって来られたこれまでの経緯や、現場でのエピソードも公開。

さらに、今年の取手での「ガスタンクカメラ」10月公開の「横浜トリエンナーレ」へ向けたお話も。

本当に、いい時間を共有できました。






私が初めて8×10カメラという大型カメラのかぶりをのぞいたとき、レンズから入った光が倒立像となってきらきらと輝くさまに魔法に引き込まれるような感動を得ました。その後写真表現にのめり込んでいく私にとって、写真はその仕組みや成り立ちそのものが新鮮で様々な驚きを与えてくれました。「光呼吸」シリーズは私が1枚の鏡を持って風景の中を歩き回り、カメラに向かって太陽を反射させることを繰り返す。そして減光フィルターをつけたカメラのシャッターを1時間ほど開け放し写すと、私の姿は映らずに強烈な陽光のみが風景とともにフィルムに焼き付けられるという作品です。(佐藤時啓)




科学の進歩により、当たり前のようにカメラを携帯する私たちの現代生活。
でも、光をとおして見る自分たちの街や空気感。
デジタルでは味わえない時間を過ごしました。佐藤時啓さん!!ありがとうございました。





主催:岡山県、文化がまちに出る!プロジェクトin備前実行委員会、
おかやま県民文化祭実行委員会、NPO法人ハート・アート・おかやま
共催: NPO法人バンクオブアーツ岡山
協力:岡山電気軌道株式会社
後援:山陽新聞社、RSK山陽放送、エフエム岡山、OHK岡山放送