2011/02/11

白石島タノタイガさん滞在制作の様子

下記で紹介した笠岡諸島文化祭3での、アーティスト、タノタイガさんの滞在制作のレポートです。
(タノタイガさんにハートアートおかやまが制作をお願いするのは、昨年の子どもとアーティストの出会いで上齋原小学校でワークショップをして頂いた以来です。
今回、タノタイガさんは白石島に9日間滞在し、本格的な夏の制作に向け、リーサーチから制作プランの組立、マケット制作を行いました。
白石島に来たのは初めてというタノタイガさん。島の中を歩きながら、観光名所を回ったり、島の方とお話したりしながら、まず最初にタノタイガさんが行きたいとリクエストした場所は「海苔の加工場」。
海苔の養殖と加工は島の産業の一つです。この海苔の養殖は、笠岡諸島の白石以外の島でもこれまでは行われていたそうですが、海の栄養分が減り、色の良い高く売れる海苔を作るのが困難になったことから、今は白石島でしか行われていないそうです。
上の写真にある海苔は、色が薄いことから、商品としては出荷出来ないそうです。こうした、出荷出来ない海苔を何かに使えないか?という話になりました。
島には、ホームセンターもコンビニもありません。何かを作り始めるには、島の中から使える素材を集めます。今組んでいるのは、葦です。
滞在中に、節分の日を迎えました。島の節分は、ハート・アート・おかやまのメンバーも初体験です。写真をよく見て貰うと、大きな数珠をたくさんの人が円になってまわしています。中心では、ゴマの葉を焚いてます。
その後は、豆まき。袋に入った豆には景品名も書いてあり、後から景品と交換出来るという事もあり、大賑わいです。
タノタイガさん、果物ナイフをゲット。中西屋の女将さんは、大きなくまでをゲットしていました。
さて、島の行事と並行し、タノタイガさんは海苔という素材と格闘中です。伸縮性が激しく、乾きにくい、湿気が多いと腐ってしまうという非常に難しい素材。約3日ほどは、海苔と格闘。
煮る、型にあててみる、水でくっつけてみる、卵白でくっつけてみる、体に張り付けてみる…などなど、いろいろな実験を繰り返していました。
2011年夏には、この白石島の海苔を使ったタノタイガさんの作品が発表されます。どんな作品になるか楽しみですが、この海苔の行方を海苔の加工場で働く方たちもとても楽しみにしてくれています。夏の滞在日程については、詳細が決まり次第UPしていきます。










笠岡諸島文化祭3終了!

イベント終了から一週間が経ちましたが、「笠岡諸島文化祭3」の様子をUPします。

2010年8月の「夏合宿」にはじまり、9月の「白石島文化祭1」、12月末の「白石島文化祭2」、そして今回の「笠岡諸島文化祭3」と続けてきた文化祭シリーズもひとまず3で一区切りとなります。
この文化祭シリーズは、島の人達も主役になれるようなプログラムを組んで来ました。まず、「笠岡諸島文化祭3」初日のイベントは、「真鍋島の人めぐり」
これまでも、ハート・アート・おかやまの活動に協力して頂いた真鍋島在住の方々の家を巡りながら、流木で作られた船の模型や、自宅アトリエに展示してある写真などを見てまわりました。
2日目は、アーティト、タノタイガさんによるアーティストトーク「アーティストが島にやってくるとどんなことが始まるのでしょう」が行われました。写真を見ての通り、話を聞きに来たお客さんは島の子どもたち。
「現代美術を島の子どもたちに語る」という、ハードルの高い状況になってしまいしましたが、さすがタノタイガさん。解りやすい言葉で、丁寧にこれまでの作品を語ってくれました。タノタイガさんは、イベント終了後も白石島に滞在し、2011年度夏に計画中の展覧会に向け、リサーチも兼ねた滞在制作を行ってくれました。(詳細は次回ブログに掲載)
2日目のもうひとつのイベントは、島のブランディングトーク「島の桑茶から発信する島力」がおこなわれました。12月に行われた桑茶のパッケージを作るワークショップ以後、どのような反響があったか?今後、どう島から発信していくかなどを、ブランケットデザインの西村隆彦さんをお招きし、意見交換会を行いました。
さて、この写真はと言うと、リサーチ中のタノタイガさんが、白石島滞在の「まんじ」さんという方の誕生日会に参加さているという連絡を受け、湯月、丹正もおじゃまさせてもらった時の写真です。まだ、滞在3日なのに、面白い場所へと引き寄せられるようなタノタイガさん特有の嗅覚があるのだと思いました。
3日目は、12月にも行った、桑茶のパッケージをつくるワークショップを開催。あいにく島のバトミントン大会と時間が重なってしまい、前回よりは参加者がいませんでしたが、参加してくれた子どもたちは、1人1台デジタルカメラを持ち、元気よく島を走りまわりながら写真を撮ってくれました。
お気に入りの写真を選びます。今回は、「空」、「たこつぼ」、「はと岩からの風景」、「犬」などがパッケージになりました。子どもたちの撮ってくる写真は、独特の視点があり面白い!
パッケージ作業も自分たちでやってもらいます。完成した桑茶は、お土産として持って帰ってもらいました。
最終日最後のイベントは、文化祭シリーズとしては3度目となる、古い映像の上映会。1回目の時には8mmフィルムで良く見れなかった映像も、公民館長の天野さんがDVD化してくれ、映像も鮮明に見ることが出来るようになりました。大阪万博へ白石踊りを披露しに行った貴重な映像から、昔の島の風景や、祭りなど島の人達を一緒に見ることが出来ました。

タノタイガさんの滞在制作や、桑茶のブランディングなど、白石島での新たな活動も始まっています!文化祭シリーズで関わってくれた多くの方や、参加して下さった方、笠岡諸島の真鍋島、白石島の方々、ありがとうございました。今年は、とにかく色々な方の名前と顔を憶え、活動が進めて来れた事が大きな一歩だったと思います。