2010/02/05

《子どもとアーティスト》タノタイガさん 3日目

2010年2月3日(水) 3日目

今年は、ここ数年でも珍しいくらいの暖冬で、この雪の量は春先ぐらいだそうです。でも今日は夜の間に雪が降り、冷え込む朝になりました。
いつもの様に登校する妖精タノタイガさん。学園に入ると保育園の方から大きな悲鳴が…。気になって覗きにいくと豆まきの真っ最中でした。もちろん、幼稚園の子供たちに混ざり鬼退治をしました。ちなみに、赤鬼役は実は小学校の校長先生です。一週間小学校に通う事で、先生のいつもとは違った顔に出会えたり、学校の日常を共有出来る事も楽しみの一つになってきました。

ソリ作りと衣装作りも3日目、今日も3,4限目を全校生徒+先生+妖精での授業が始まりました。放課後や休憩時間も来て制作してくれているおかげで各班、順調に作業が進み、チームの個性が少しずつ形になっていきます。
初日に、妖精タノタイガさんが「いつきの森の代表を決めたい。」と言っていましたが、実はこの手作り衣装を着た妖精を乗せたソリを走らせ、代表を決めるレースを最終日の金曜日に近くのスキー場に特別コースを作り行う事になっています。
もちろん初日にその事を聞いていた子供たちは、見ためだけでなく、雪道を走る事を意識した形や構造を考えて作っているのです。
早い子は3歳からスキーを始める上齋原の子供たち。幼稚園でもスキーを滑ります。中学校になると、3分の1の生徒がスキー競技で全国大会に行くこの環境で育った子供たちは雪を知りつくしていると言っても言い過ぎではないように思います。
「雪が入ってこない様に、底は板で埋めよう。」
「先端を尖らせて、雪の抵抗を減らそう。」「スキー板にワックスかけていいですか?」
こういった会話が製作中に聞こえてくる。
道具の使い方も、昨日ノコギリで数本木を切った感覚を体で覚えていて、昨日とは別人の様なスピードで次から次へと切っていったり、インパクトドライバー等の道具もあっという間に使いこなしていました。改めて子供の吸収力や柔軟性に驚きました。
(妖精の衣装も完成して来ました。)
給食を妖精さんと食べる事もみんなの楽しみとして定着してきました。そしてもう一つ定着してきたのが、食後の「歯ブラシ貸してくれー」の時間です。上斎原小学校に来て初めて“歯みがき”を知った妖精さん。しかし、妖精さんは歯ブラシを持っていないので、誰かに貸してもらいたいのに誰も貸してくれません。

(お掃除もお手伝い。)放課後も子供たちはやってきます。今日は、帰りのバスの時間まで20分しか時間がないので、みなちょっと急ぎ足で進めていました。「バスの時間来たー」と急いで帰っていくみんな。そんな中、「妖精さんずっといればいいのになー」「あと、一年ぐらいいればいいのになー」「僕が卒業するまで居てくれたらいいのになー」とちょっとぼやくように言っていた三年生の男の子の姿が印象的でした。
ところで、気づかないところでここ上斎原では妖精の目撃情報が出回っている様子です。「スーパーで買い物をしていたのを見た」」「“いつき”温泉でみかけた」などなど噂が絶えません。
このまま妖精タノタイガさんを上斎原の新マスコットにしてしまおうという話まで…。ちなみに、初日に教頭先生から「小学校に妖精が来ていると駐在所に伝えてますので。」と言ってもらっています。学校外での展開も、今後気になるところです。

文責:湯月洋志