2010/12/24

白石島文化祭2 〜桑茶のパッケージをつくろう!〜

島で過ごしたそれぞれの時間をお茶のパッケージにするというワークショップを行いました。

初めてデジカメを持つという与三郎さんや元気な子どもや、桑の取り入れを行ってきた人たちが集まりました。

カメラの使い方を習って、島のあちこちに出かけて行きました。自分の畑、いつも通る路地、港や海、陽だまりの猫や鳥。
白石島で過ごした思い出、島の匂い、島の音や人との会話、島の空気・・・、島のひとときが詰まったお茶として、新しいお土産になりそうです。
《白石日和茶のパッケージより抜粋》

しらいし日和茶  風景を育む桑のお茶
暖かい日差しの降り注ぐ瀬戸内の笠岡諸島にある白石島は、古くから風待ち潮待ちの島として多くの船が行き交いました。約300年前の江戸時代に、先人たちは干拓をして畑を作り、昭和の始めまでは半農半漁で豊かな循環型の生活が営まれていました。白砂青松、白い御影石がそそり立つ白石島は国立公園です。
 少子高齢化が深刻とされる瀬戸内の島々。しかしそこに生きている人たちは、豊かな文化と自然に囲まれ生き生きと暮らしています。美しい風景を次世代に繋げていきたいと、数年前から、耕す人の居なくなった畑の草を刈り、島に自生する桑の木からお茶を作り始めました。
真夏の太陽のもと、早朝から桑の葉を刈り、丁寧に洗い、乾燥させていきます。道具は島にある桶だったり、砕石工場後の倉庫だったり。島にあるものを最大限に活用しています。「白石のきれいな風景を伝えたい」という島の人の思いから始まったことが、桑の植物の生命力と相まっていきます。そんなパワーを伝えたいと思いました。
白石島の風景に出会った人の数だけ、風景から連想される思いや言葉があるように、多様性を繋ぐきっかけとして、私たちハート・アート・おかやまが桑茶のラベルを一緒に考えていきました。
この一杯のお茶が、美しい瀬戸内の島を育てていきます。

2010/12/22

白石島文化祭2、明日から開催!

12月23日(木)〜12月26日(日)
会場:白石島

夏に開催した白石島文化祭の第二弾を開催。
湯月洋志+丹正和臣+天野正+田野智子による4日間限定の島の図書館「しらいし文庫」や、島で作られた桑茶のオリジナルパッケージを作る「マイパッケージ」、松岡映里+山本真子によるアートリンクプロジェクト「白石島を遊ぶ」、夏に引き続き白石島の古い写真や映像の上映会などを行います。
(詳細Webサイトにてチラシをご覧下さい。→こちら


《チラシより抜粋》
2010年師走。今年も様々な人に出会い、溢れるほどの情報を浴び、いろいろなことがありました。瀬戸内の冬は夜空がきれいです。凜と澄み渡る空気の中で、感じる時間や自身の感覚を振り返る時間をつくります。
潮待ち、風待ちの島で、繋がりのキーワードから、人と人、人と地域、人と自然が交歓することを海の歴史や人の暮らしから見ていきましょう。

モモピク新企画スタート!


先日完成したばかりの2010年度モモピクを使い、新しい企画をスタートする事になりました。
その名も、「モモピク一人旅」

この企画は、これまでの活動で出来たネットワークを活かし、モモピクを旅に出し、現地の食材を使って交流してもらおうというものです。

その第一弾として、「中学校を美術館にしよう」という合い言葉に2004年から長野県ではじまったアートプロジェクト「とがびアートプロジェクト」へ旅だったモモピクが、なんと、「野沢菜とナスのおやき」に変身した模様!

その様子を、とがびアートプロジェクトの中平先生がブログにUPしてくれているので、是非ご覧下さい。

長野はアンズの名産地なので、アンズでも出来るかもという話も出てきたそうで、今後の展開も面白くなりそうです。

モモピクは、静岡、沖縄にも旅に出ています。次はどうなるのでしょうか!楽しみです。


※2010年、新作のモモピク注文はこちらから

牛窓西小学校in甲斐賢治 WS開催


1214日から17日の4日間にわたり、牛窓西小学校で甲斐賢治さんによるワークショップを行いました。

2008年からトヨタ自動車株式会社助成による「子どもとアーティストの出会い」で、年間3校の小学校にアーティストを派遣してきましたが、今年度はその拡張版として、岡山県備前県民局協働事業とトヨタ自動車株式会社助成による「アートの力」×「子どもの力」というプロジェクトが進んでいます。
牛窓西小学校での甲斐賢治さんのワークショップは、今年で3年目になります。
甲斐さんのワークショップは、一人に一台、ビデオカメラを持ち、カメラの使い方を教わることから始まります。
毎年、6年生を対象としており、最終的には、自分たちで撮影した映像で、ビデオ卒業アルバムを作ります。
初日は、学校の中の気になる場所を一分間撮影したり、2人組ペアになり、卒業アルバム用の動画を撮り合いました。
2日目に、学区内の好きな場所についての作文を書き、3日目の放課後にその場所へ行き、風景を撮影しながら作文を読みました。これらの映像も入ったビデオ卒業アルバムが、卒業式の日に全員に配られます。
 3年間継続して行っているワークショップなので、最初に参加した6年生は、来年は中学3年生になります。ワークショップに参加したこども達のその後の話や、今後の展開など、気になる話題もちらほら出ていました。


「アートの力」×「子どもの力」では、
2月末発表 藤野小学校×湯月洋志
2月末発表 中央中学校×森本アリ

2つのワークショップの発表を行います。詳細決まり次第HPに掲載します。

2010/11/13

維新派ドキュメント上映会の様子

維新派ドキュメント上映会終了しました。今回の企画者は、金田さん。金田さんは、タブララサというNPOで白石島で活動されていたり、瀬戸内国際芸術祭でこえび隊にも参加していました。

上映には、こえび隊の方や、中国デザインの授業で維新派の手伝いをした学生などなど約25名。
45分ほどの映像を見終わった後は、円卓を囲み実際自分たちが見て来た犬島の様子などの話題で盛り上がりました。

実際現場に居た方たちの話なので、とにかくリアリティーがあって面白い。

なにやら、極秘上映会をしようなどの提案も…。上映会などの企画は、不定期になると思いますが続けていきたいです。


2010/11/02

電車カメラ大盛況!

いよいよ岡山では国民文化祭が始まりました。
ハート・アート・おかやまでは、
「文化がまちに出る!プロジェクト」(備前地域実行委員会)の中で『電車カメラ』という企画を、Rayプロジェクトの三友周太さんと協働で行いました。

Rayプロジェクトの三友周太さんは、これまで佐藤時啓さんとバスカメラというプロジェクトを全国各地で行っていますが、路面電車で行うのは初めで。(写真中央が三友さん)

電車カメラの仕組みは、完全に射光した車内に、数か所取りつけたレンズから外の風景を車内のスクリーンに映し出します。
と、言ってもなかなか解りずらいと思うので、車内はこういった感じになります。↑電車の中央に、約7メートルのスクリーンが張られています。

映し出される風景は、レンズを通しているので上下左右が反転。乗られたお客さんの感想ですが、
「百聞は一見にしかず…」上下左右反転した画像が動くのだから、なかなか想像しにくいですよね…。
外観はこんな感じです。ちなみに、2日間合わせて、約250名のお客さんが乗車してくれました。中には、大阪からわざわざ電車カメラに乗りに来た方までいました。「電車好き」「カメラ好き」「乗り物好き」には、たまらない企画なのかもしれないですね。また、普段からこの路面電車をしようしている方達も、
「何気なく見ている風景も、逆さまになると違って見えるわね。いいもの見させてもらったわ。」と喜ばれていました。
「文化がまちに出る!」という全体のコンセプトと、「場所と場所を繋ぐ」というハート・アート・おかやまの視点がうまくマッチした面白い企画だったのではと思います。

乗車して楽しんでくれた皆さま、遅くまで準備や、当日の運行をスムーズにアシストしていただいた岡山電気軌道のみなさま、本当にありがとうございました。

国民文化祭は、11/7(日)まで続きます!



2010/09/29

白石島文化祭~本番レポートno.2~

レポートno.2では、イベントの紹介をしていきます。
まずは古い写真や8mmを見るイベント。9/24日14:30-15:30に行われた、「白石島の記録と記憶~ひとむかし前の風景と今の私~」の様子です。

家が取り壊される時に、古い写真が出てくると必ず取りに行き、デジタル化している公民館長の天野さん。
今回は、公民館が所有している古い写真と、かつて白石島にも造船所があり、その新造船おひろめの8mmフィルムを見ることになりました。場所は、開龍寺を使わせて頂きました。

たった一枚の写真でも、当時のことを良く知る人たちが集まると、30分くらいは続くのだからスゴイ。
天野さんも、「この企画は、何度かやりたいですね。」と、次回の構想を練っていました。

ハート・アート・おかやまと白石島は、3年前(2008年)のアートキャンプをきっかけに交流が始まりました。その時から、毎年かかさず行っているのが地曳網。
ハート・アートの活動にとって、『食』は大きなキーワードです。目の前の海で獲れた魚を、自分たちで捌いて食べる体験は、何度経験しても良いものです。
最初、網を引く人数が少なく、漁協のおじさんから、「これじゃ、網は引けんから、とにかく島におる人集めてこい!」と言われ、ここでも公民館長の天野さん登場。原付バイクで島を走りながら、助っ人を沢山呼んで来てくれました…。
捕れた魚は漁師の方が丁寧に説明してくれました。写真左の大きな魚はチヌ(黒鯛)。この日は大漁だったとのこと。
捕るだけでは終わりません。捕った魚は自分たちで捌いて、BBQ。獲れたての刺身は別格ですよ!

『食』にまつわるイベントはあと2つ。
影絵の本番後に公民館前で行われた「Barしらいし」。ここでは、白石島で自生する〝いちじく〟を使った料理やお酒が楽しめるようになっています。

なんと今回は、隠岐の島からあわびも到着し、白石島いちじくと隠岐の島のあわびを使った料理まで登場。

Barしらいしでは、島の人と、外から来たお客さんとでトークをする「シマポジウム」を開催。夕暮れ前の公民館。最高のロケーションです。現在白石島では、実生する〝くわの葉〟を使ったお茶を作っています。そうした、今、動き始めていることについても、お話して頂きました。
文化祭最後に行われたのは、「もちつき」。
何故もちつきかと言うと、文化祭準備中に、「白石踊り」で有名な白石島には、踊りのくどき以外にも多くの「唄」があることを知りました。
その中に、もちつきの時に唄う「もちつき唄」もあり、文化祭の最後を締めくくるイベントとして、もちつきと唄を一緒に体験してみようという事になったからです。
文化祭のお客さん、たまたま観光に来ていた外国人、参加アーティストから島の人や子どもまで、順番にもちつきを体験。

(↑もちつき唄を披露してくれた哲夫さん。ありがとうございました!)
島に滞在していろいろなお話を聞いていると、「昔話」や「食」、「唄や芝居」など、白石島にまつわるキーワードは沢山出てきます。それは、島の人たちにとって宝物であると同時に、外からやってくる人にとって、とても魅力的なものだと感じた。

様々な世代や文化が入り混じる、本来「潮待ち、風待ち」として栄えた白石島ならではの文化祭が終了しました。
皆さまのご協力ありがとうございました!

尚、今回の白石島文化祭は、次号HAOプレス07にて特集しますのでお楽しみに!

レポート:湯月

2010/09/28

白石島文化祭〜本番レポートno.1〜

9つのイベントと、2組のアーティストによる滞在制作の発表を行う白石島文化祭が無事終了しました。
今回は、笠岡市白石公民館との共同企画とし、外からくるNPOやアーティストと、島の日常がうまくリンクするような内容を模索しながら、関わるみんなで作り上げて行ったという、ハート・アート・おかやまのメンバーにとっても貴重かつ実験的な企画となりました。
ひとまずレポートno.1では、2組のアーティストの作品を紹介します。
まずは、ウロツテノヤ子バヤンガンズ。(1人、ウッキーが写ってないですが、4人組のユニットです。)
5月にワークショップを行い、8月の夏合宿にも参加し、文化祭前に10日間滞在しながら白石島小学校の子ども達14名と一緒に白石島ならではの影絵や、竹を使った楽器や道具づくりなどを行いました。


とにかく、島の子ども達がメンバーと仲良く、週末や学校帰りを利用した制作時間は、公民館がいつも子ども達のパワーで溢れかえっていました。
影絵は、9/25日(土)14:00〜15:00が本番でした。島オリジナルの影絵ということもあり、出演する子ども達の親だけでなく、島の人達が本当に楽しみにしているという言葉をよく聞いていました。
公民館は満員御礼の超満員。島外からも、影絵を見に来るお客んも大勢来てくれました。
小谷野さんによるバリ舞踊からお話はスタート。
話のストーリーは、これまでバヤンバンズのメンバーが、滞在中に島の人達から聞いた昔の話や、風待ち潮待ちで文化が伝わって来たこの島の特性を活かし、“船”をキーワードにいろいろな時代のお話が繋がって行くかたちになっていました。
↑島にある開龍寺や、白石踊りなども、物語に出て来ます。
今回参加した子ども達。影絵の道具作りから、ストーリーのアイデア、出演や楽器演奏までそれぞれが頑張ってくれました。中には、趣味が影絵になった女の子まで…
本番終了後は、それぞれの感想を聞きました。子どもたちだけではなく、観客の感想も。昭和30年代頃まで、自分たちが役者になって芝居をしていたという白石島。そうした芝居を作っていた方も来られていて、子どもたちの発表を喜んでくれていました。

一方、HAOというハート・アート・おかやまのメンバー+公民館長の天野さんによるユニットの作品です。
今回は、「木を切る話」という作品を制作しました。きっかけは、「昔の白い石が見える白石島をもう一度見てみたい。」というおばぁちゃんの一言です。

ガスがまだ通っていない頃の島には、現在より2000人多い2600人の人が島で暮らしており、島の木を切って燃料とし生活していました。
もちろん、島の木をすべて切ってしまう事は出来ないのですが、ひとつの岩が少し見える程度木を切ってみるとどうなるだろう?と、皇国岩という港からよく見える岩周辺の木を約5日間に渡り、遊歩道の整備と枯れた松を切りました。
そして、切った木を燃料とし、「足湯」を行う事に。足湯は、文化祭会期中、1時間〜1時間30分程、ふみねえの畑の真ん中で行いました。
ふみ姉の畑は、静かで、風がふいて、本当にのどかな場所。外から来たお客さんと、畑帰りの島のお婆ちゃんや、学校帰りの子ども達とが集う憩いの場となりました。



どちらの作品も、白石島文化祭という島ならではの、そして、島の空気や時間に触れてみないと体感出来ない作品でした。


次回、no.2のレポートでは、トークイベントやBar、地引網の様子などをお伝えします。
尚、今回の白石島文化祭は、次号HAOプレス07にて特集しますのでお楽しみに!

レポート:湯月

2010/09/19

白石島文化祭〜準備期間/追い込み編⑦

白石島文化祭開催まで5日となりました。
25日(土)に本番を迎えるウロツテノヤ子バヤンバンズのメンバーも17日に島入りし、影絵のストーリや道具作りをはじめました。子どもたちも楽しみにしていて、たくさん集まってくれます。
今回は、白石島のオリジナル影絵を作るということで、子どもたちも気合いが入っています!?
いっぽう「木を切る話」HAOチームも14日から島入りし、木を切り始めています。島の方たちが働き始めるのはすずしい早朝と夕方。HAOチームもすっかり島時間で、朝6:30には木を切り始めています。
「切ったきをどうするんね?」と、よく聞かれていましたが、木の使い道も決まりました。
体験型の作品になるので、みなさん是非島に来て下さい!

レポート:湯月

2010/09/13

島の文化祭~準備期間/追い込み編⑥

9月12日(日)
白石島大運動会に行ってきました。幼稚園は4人。小学校19人。中学7人が合同で行う運動会。
さらには、学校だけでなく保護者やPTAはじめ、敬老クラブや消防団などが出る種目もあり、とにかく島の人たちがみんなが参加する、まさに島の「大」運動会でした。

そんな島の人たちが集まるのならと、「飲み物コーナー兼、白石文化祭宣伝ブース」を作らせて頂き、応援、競技への参加と一緒に、文化祭の話などもしてきました。
子どもたちの演技や頑張る姿にも感動したり、お昼に振る舞われる巻寿司を堪能したりと充実した一日を過ごすことになりました。
そして、運動会の最後を締めくくるのは「白石踊り」です。
白石島文化祭まで後10日。少しずつ島の人たちへの知名度も高くなっていると実感しています。
レポート:湯月